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自民党の各派閥の夏季研修会が27日以降、長野、山梨両県などで相次ぎ開催される。3日の内閣改造・党役員人事では各派の明暗が分かれたが、9月下旬召集予定の臨時国会を前にそれぞれ結束固めを図る。「ポスト安倍」を見据える派閥領袖(りょうしゅう)の岸田文雄政調会長と石破茂元地方創生担当相が、来年秋の総裁選をにらんでどういうメッセージを発信するかが焦点となりそうだ。 岸田派(宏池会)は9月4、5両日、山梨県富士吉田市で開催。岸田氏は24日の同派会合で「宏池会60周年に当たり、発信の場として活用したい」と語った。周辺は、岸田氏の党三役就任で「派閥の士気は高まっている」と話す。安倍晋三首相からの「禅譲」狙いと目されている岸田氏は、研修会で将来の総裁選出馬に重ねて意欲を示すとみられる。 石破派が9月3、4両日に神奈川県小田原市で開く研修会では、安倍政権への批判を強める石破氏自身が講演。石破氏は24日、「国民が信じられる政府、与党だと思ってもらうことがわれわれの仕事だ。研修会もその一環だ」と意気込んだ。 ...