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アイシテル!と叫んで闘う格闘ゲーム

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これは“ライターあるある”なのですが、1日に一度も声を発しないままって珍しくありません。パソコンの前に座りっぱなし、キーボード打ちっぱなし、だんまりしっぱなし。そうこうしているうちに夜が更け、その状態のまま日が昇る。「こんなの、健康的じゃないって!」無意識に、いろいろと溜め込んでそうな気もするし。自分で自分が心配!! というわけで、たまにはコレで発散したい。給料の一部をサイコロで決めるなど、ユニークな制度があるIT企業『面白法人カヤック』に所属するクリエイター・佐藤ねじ氏が制作したゲーム『スッキリファイターII』で遊ぶと、その名の通りスッキリするんです。なぜ、スッキリするのか? その理由は、このゲームの操作方法にある。マウスやキーボードは使わずにパソコンのマイク機能を用い、ゲーム指定のワードを叫ぶことでキャラクターは動きます。コマンドは、以下の通り。 ●進む……「スキ」 ●戻る……「ニゲロ」 ●ガード……「ツヨク」 ●パンチ……「アイシテル」 ●キック……「アイタイ」 ●必殺技……「クロレッツ」 実はこのゲーム、あの『クロレッツ』のプロモーションとして制作されたもの。だから、必殺技を繰り出すときのワードが「クロレッツ」なのです。……あぁ、そうか。クロレッツ→スッキリ→大声を出す、なのか! 「日常的に触れているパソコンの前でも大声を出す体験ができ、その上、発声によるスッキリ感をさらに高める装置です」(佐藤氏) なるほど、それは理解しました。だからと言って何故「スキ」とか「アイシテル」とか、そんな文言ばかりを……。恥ずかしいんですが。「パソコンの前で普段言えないような言葉を叫んでいただくことで、ちょっとした新体験になるだろうと。このワードのせいでゲームをやらない人も出てくるでしょうが、やるからには“新体験”を作り出したいので、このような言葉をチョイスしました」(佐藤氏) 想像していただきたい。パソコンの前で、熱くなった大人が「スキ!」「アイシテル!」と叫んでいる光景を。決して人には見られたくない瞬間であるのは想像に難しくありません。 この新体験に、私も挑んでみるべく『スッキリファイターII』で実際に遊んでみました。その前に、まずはゲーム内の設定を確認していきたい。主人公は、深夜のオフィスで作業に没頭する“ハードワーカー”。彼の目の前に、4種類の敵が立ちはだかります。 ●第1ステージ……「ベッド代わりのイス」 ●第2ステージ……「モヤモヤしたもの」 ●第3ステージ……「バグ」 ●第4ステージ……「クライアントの意向」 これ、ゲームが始まると部屋の空気が変わります。だって、敵がこっちになかなか向かって来ないんだもの。「イス」も「モヤモヤしたもの」も「バグ」も「クライアントの意向」も、プレイヤーからの接触を待ち構えるばかり。 しょうがないから、こちらから向かって行きます。パソコンの前で一人、「スキ、スキ、スキ、スキ!」と連呼。近付いたら近付いたで「アイシテル! アイタイ! クロレッツ!!」とか、もうわけがわからない。愛溢れるワードがこだまする室内は、世界が変わって見えてきます。 そんなこんなでどうにか第4ステージまで到達したものの、私は「クライアントの意向」にやられてしまいました。何度チャレンジしても、いつもコイツに負けちゃう。だって「クライアントの意向」、強過ぎるんです。どうにか攻め込んでも、向こうが「突然の仕様変更」なる大技を仕掛けてくるし。これを唱えられると、突然こちらのコマンドが以下のような“早口言葉”に変更してしまうのです。 ●進む……「ナマムギ」 ●戻る……「ナマゴメ」 ●ガード……「ナマタマゴ」 ●パンチ……「トウキョウトッキョ」 ●キック……「キョカキョク」 ●必殺技……「クロレッツ」 それにしても操作方法から敵キャラの選定から、変なゲーム! 「対戦相手は、少し狙った“あるある”にしました。ゲームのキャラで、そういう設定のものはあまり無さそうでしたので」(佐藤氏) 私の感想としては、「バグ」から難易度が跳ね上がる印象がありました。敵キャラの強さって、実際の仕事で立ちはだかる厄介さの度合いに比例していますか? 「難易度はゲームのステージバランスで調整しましたが、結果的に現実と比例することになりましたね。僕自身は、けっこうクライアントの意向をしっかり受けて対応する方です(笑)」(佐藤氏) そんなこの『スッキリファイターII』、やはりオフィスのパソコンでチャレンジしていただくことが理想です。ゲームの世界観を噛みしめる意味も込めて。「実際に、深夜オフィスでやってくれたらうれしいですね。いや、リアルな事を言えば会社の休み時間などで、突然誰かが『スキ!』と叫び始める姿は面白いだろうと(笑)。ウェブなのに、スクリーンの外側のデザインを狙ったゲームです」(佐藤氏) さて、ゲームを終えた後の感想を。うん、文句なしにスッキリしました。『スッキリファイターII』の名に、偽りは無し! あと、ちょっと喉が枯れました。 (寺西ジャジューカ)

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