【ニューヨーク時事】米東部ペンシルベニア州フィラデルフィアで12日起きた全米鉄道旅客公社(アムトラック)の列車脱線で、運輸安全委員会(NTSB)は13日、現地に専門家を派遣し、脱線原因の調査を本格化させた。救助作業は同日朝も続き、CNNテレビによると、死者は6人に増え、病院に搬送された人は146人に上った。 ニューヨークの日本総領事館によると、邦人の被害情報はない。脱線が起きた路線は首都ワシントンとニューヨークを結ぶ米国有数の鉄道の大動脈で、横転し、ひしゃげた車両の現場映像は社会に衝撃を与えている。ニューヨークとフィラデルフィアの区間は13日、運行を停止し、週内は運休が続く見通し。 現場はフィラデルフィア北部の線路が大きくカーブしている区間。米メディアによると、このカーブ付近では1943年にも79人が死亡する事故が起きた。 脱線車両に乗っていた元連邦下院議員はMSNBCテレビに、列車が脱線直前、推定時速100キロ前後で走行し、「突然、レールを外れた」と証言した。ニューヨーク・タイムズ紙によると、ニューヨーク―ワシントン間のアムトラック特急列車の平均速度は約130キロという。 ...
↧