【ニューヨーク時事】米運輸省道路交通安全局(NHTSA)は19日、自動車部品大手タカタが同社製エアバッグ計3380万個の欠陥を認め、全米リコール(回収・無償修理)に同意したと発表した。助手席用と運転席用の重複があり、対象車数はエアバッグの数より少ないとみられるが、米国では過去最大のリコールになることは必至だ。 タカタは同日までに、エアバッグ部品に関わる4件の欠陥報告を提出。欠陥エアバッグの搭載車を販売した自動車メーカーが近く、報告に基づきリコールを実施するとみられる。これまでホンダなど10社がリコールを実施してきたが、新たにドイツのダイムラーが加わった。 NHTSAは声明で、原因調査では水分が長期間かけてエアバッグ部品に浸透したことが不具合につながったと指摘されているとしつつ、根本原因の特定はできていないと明らかにした。 NHTSAは昨年11月以降、運転席用エアバッグの全米リコールを「データの裏付けがない」として拒否するタカタを繰り返し批判。今年2月には調査協力が不十分だとして、1日当たり1万4000ドル(約170万円)の罰金を科すことを決めた。タカタが欠陥を認めて調査に全面協力する代わり、今後は罰金の支払いが免除される。 ...
↧